芸能人と一般人の距離が短くなった現代
インスタだのブログだのツイッターだので、
一般人が社会に対して意見を言うことができる時代になった。
おまけに無恥なバカは声がでかいから、みんなで集まってワアワア言うので
しょうもない「不倫謝れ」「アイドルスキャンダル許せん」が
世の中にあふれることになる。
別にみんな思ってないけど、うるさいやつがいたら面倒だから、
その最悪うるさい奴らを想定してけちょんけちょんまでやる。
特に後者は誰も何も得しないんだが、ちょっと酒飲んで未成年にチューしただけで
山口は極悪人みたいな扱い受けなきゃならないし、川谷は人間の屑みたいな
呼ばれ方されなきゃならない。マァ川谷自身は自分でコンテンツ生み出せるから
これからも芸能界に残るんだろうけど、相手のやつは芸能活動終わったんじゃないか。
そういう意味では怒られてもいいかもしれない。
Z武はお神輿なのに勘違いしてるからそりゃ怒られるにきまってる。
ただここまで大きな問題になることはなかったように思う。
芸能界ってのはヤクザ商売であって我ら娑婆の人間とは世界が違うから、
よっぽど人間的にクソとかじゃなきゃ、人気によるけどまたしれっと復帰して映ってる
そういうもんだと思っていたが、芸能人に対する扱いが大きく変わったのは
おれはAKB48からだと思っている。
今みたいにぼこぼこにされる時代を作ったのは間違いなくAKB。
秋元康「覚悟もないのに人気と金をもらおうとするんじゃない！」
的な。
会いに行けるアイドルを題して、芸能人と一般人の距離がすごく近くなった。
メンバーの峯岸みなみにスキャンダルがあったとき、頭を丸めて謝罪した。
誰が彼女から何の謝罪を受けるのっていうのはいまだに疑問なんだけど、
あの謝罪以降「”悪い”奴はフルボッコにしてよい」みたいなのができてる。
あれ以降日本がものすごく息が詰まるようでおれはあの謝罪は全然評価できない。
んで、これはどこかにも書いてあって受け売りだけど、
距離が近くなったAKB以降のアイドルは売れる過程だとか、個々の人となりだとか
つまりドキュメント性（一部プライバシーも含む）も売るものの一部になった。
テレビ番組などやれば宣伝兼メンバーの仕事＝報酬も発生するし、
AKBは選挙という形、乃木坂は選抜という形、他の48とかは知らないけど
そんな似たようなドキュメント性によって人気差で扱いが変わる。
選挙の様子とか選抜の様子とかをテレビで流して、サクセスストーリーやら
苦悩や葛藤、いわゆる一人の人間に焦点を当てることで、個々人がそれぞれ
アイコンじゃない例えば推しメンバーの「峯岸みなみ」がグループの中で
活動するところにピントをあてられて、それに影響を与えられる。
また、それらはyoutubeやブログなどのおかげでより情報が得やすい時代に
なっているため、よりアイドルを身近に感じさせることができる。
20年前と10年前、10年前と今ではもう全然売り方が違う。
アイドル激動の時代だ。
そんな中情報が少ないおれにとってずっと変わってないアイドルがあって、
それが宝塚歌劇団。
宝塚歌劇団を個人に注目して大規模にテレビでやればAKBだと思っている。
マァそれでも宝塚はそこまで個人のスキャンダルがどうのでとか聞こえない。
個々のプロ意識とかで解決する問題じゃないと思う、仕事が隔離された宝塚の
中しかないとかならわからんでもないが、それだってどこかで男と会うだろうし
そこまで重視されてないんでなかろうか。
また、勝手にアイドル側が自分らで彼氏・彼女自粛してるだけであって、
「それがルールだろ！破るのはおかしい！」って一般人が言うのはどうなのよって
思うわけだな。
これは支持層の違いもある気がする、浜崎あゆみに男が居たって
別に何かあるわけでもない、これは彼女が女性から支持を受けてるからか。
こうなったら女性から支持が得られる女性アイドルや、男性から支持を受ける
男性グループを作るのを目指すべきかもしれない。
今時距離が近くなっているわけだから、カラオケとか歌ってみた踊ってみたを
より身近にできるようなグループが出てくれば、
みんな楽しく生きていけるのかもしれないな。
山口メンバーみたいな奴が勘違いしてさえあがってるときに
モノ言える奴が居る芸能界であってほしいし、もっといえば
カメラの前で土下座すれば大体のことは許してもらえる芸能界であってほしい。
みんなもう少し他人に対しておおらかになればもっと日本は楽しいと思うけどな。
今の世の中、自分たちで見栄えのためにネクタイぎゅーぎゅーにしめあげて
「くるしいーくるしいーしんどい」ってわめきくさってるようにしか
おれには見えないな。少しくらいゆるんでだらしなくてもいいんじゃないの。
他人のことが気になってしょうがない世の中はしんどいよ。
